LANDISK HDL2-Aの専用フォーマットをLinuxで行いAFT HDD対応
LANDISK HDL2-Aという同型のHDDが2台入ったNASを使っております。NTT-Xで狂った安さだったので買ったやつです。
で、これをRAID 1にして使っているのですが、ご存知の通り、RAID 1であってもコントローラが壊れると結局データにアクセスできなくなるので、さらに別のHDDにコピーしておいた方がいいといわれていまして、この製品の場合も、USB HDDにFAT32もしくは専用フォーマットを施すことでコピー用の第三のストレージユニットが用意できます。
その第三のストレージユニット用に買ってきたHDDなのですけれども、今時のHDDはフォーマットが以前と違ってAFTなるものになっていて、何も考えずにフォーマットするとAFTに適合せずに遅くなるとなむ。何も考えずにフォーマットしてくれるモノの代表格としてWindows XP(63セクタースタート)とかあるのですが、このLANDISK HDL2-Aに至っては、この機械の専用フォーマットをすると1セクターからのスタートとなりまして、これもあかんやつでした。
というわけで、いろいろ調べたところ、LANDISK HDL2-Aの専用フォーマットなるものは、Linuxのext3ファイルシステムで、ルート用の予約領域がない設定でありました。
以下は、LANDISK HDL2-Aの専用フォーマットしたものを再フォーマットしてみた感じのものです。最近のWindowsの流儀にあわせて2048セクタースタートにしました。使ったLinuxはXenServer 6.2です(察してください)。partedはCentOS 5のrepoから借用。
[root@xs01 ~]# parted /dev/sdc
GNU Parted 1.8.1
/dev/sdc を使用
GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。
(parted) p
モデル: WDC WD20 EZRX-00D8PB0 (scsi)
ディスク /dev/sdc: 2000GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos
番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 0.51kB 2000GB 2000GB プライマリ ext3
(parted) u s
(parted) p
モデル: WDC WD20 EZRX-00D8PB0 (scsi)
ディスク /dev/sdc: 3907029167s
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos
番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 1s 3907029167s 3907029167s プライマリ ext3
(parted) rm 1
(parted) mkpart
パーティションの種類? primary/プライマリ/extended/拡張? p
ファイルシステムの種類? [ext2]?
開始? 2048s
終了? 3907029167s
(parted) p
モデル: WDC WD20 EZRX-00D8PB0 (scsi)
ディスク /dev/sdc: 3907029167s
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos
番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 2048s 3907029167s 3907027120s プライマリ
(parted) q
通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。
[root@xs01 ~]# mkfs.ext3 -m 0 /dev/sdc1
mke2fs 1.39 (29-May-2006)
Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
244203520 inodes, 488378390 blocks
0 blocks (0.00%) reserved for the super user
First data block=0
Maximum filesystem blocks=0
14905 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
16384 inodes per group
Superblock backups stored on blocks:
32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208,
4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968,
102400000, 214990848
Writing inode tables: done
Creating journal (32768 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done
This filesystem will be automatically checked every 20 mounts or
180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.
[root@xs01 ~]# mount /dev/sdc1 /mnt/
[root@xs01 ~]# ll -a /mnt
合計 24
drwxr-xr-x 3 root root 4096 3月 25 22:15 .
drwxr-xr-x 23 root root 4096 3月 25 01:27 ..
drwx------ 2 root root 16384 3月 25 22:15 lost+found
[root@xs01 ~]# chown nobody:nobody /mnt
[root@xs01 ~]# ll -a /mnt
合計 24
drwxr-xr-x 3 nobody nobody 4096 3月 25 22:15 .
drwxr-xr-x 23 root root 4096 3月 25 01:27 ..
drwx------ 2 root root 16384 3月 25 22:15 lost+found
[root@xs01 ~]# rm -rf /mnt/lost+found/
[root@xs01 ~]# ll -a /mnt
合計 8
drwxr-xr-x 2 nobody nobody 4096 3月 25 22:24 .
drwxr-xr-x 23 root root 4096 3月 25 01:27 ..
[root@xs01 ~]# umount /mnt
てな感じにしたHDDを、Linux機から取り外して、USB接続HDDケースなどでLANDISKに接続すると専用フォーマットされた外付けHDDと認識する。出たばかりのWD Caviar Greenとは違ってそんな神経質になる必要はないかもだけれども、Linux側でアライメント調整ができるっていう例でございました。
というか、このHDDとは別に、その出たばっかりの頃の2009年もののWD Caviar Green 1TB WD10EADSが、Linuxで使おうとするとすぐファイルシステムが壊れちゃうんですよ……